逃げるし恥だし役立たず

ウルフズ・コールの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)
2.5
核戦争勃発の危機に直面したフランス海軍の原子力潜水艦の乗組員たちの運命を描いた作品。前半は特殊分析官シャンテレッド(フランソワ・シヴィル)を中心に展開、後半は核発射に備えて通信を遮断した潜水艦''レフローヤブル"を阻止する展開となる。潜水艦の中が舞台で現代のフランス海軍というのが新鮮。潜水艦"チタン"も潜水艦''レフローヤブル"も同じフランス海軍同士、つまり敵が存在しない状況で耳を頼りに進んでいくという設定も面白い。密室の潜水艦での物語のため展開が冗長すぎるのは致し方ないが、戦争物というよりは友情物と思った方が良い。
ヒロインのディアン(パウラ・ベーア)は魅力的だが明らかに不要、物語をミスリードしてしまう。緊迫した友情ドラマを堪能したい。