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ウルフズ・コールのNobのネタバレレビュー・内容・結末

ウルフズ・コール(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

一度下された大統領命令は、例え間違った命令であっても決して取り消すことが出来ないことに驚かされた。その為に本編では大変なことになってしまうのだが…

オープニングのテロ組織がフランス軍と戦う場面はスリリングで見応えがあった。近代の潜水艦でも索敵を人間の耳で行うという、目に見えない物体を微妙な音だけを頼りとする不確かな状況が緊迫感を生む。

黄金の耳を持つ青年に狼の歌と呼ばれる謎の音など、序盤こそ主人公の失敗もありながらもその能力を存分に発揮されていたが、肝心のクライマックスになるにつれ黄金の耳は活躍せず、狼の歌はさほど関係なかったりと少し肩透かしを食らった感じがする。多くの犠牲を出してしまった結末にも、虚しさが残るだけでは何とも惜しい。
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