Sachiko

朝が来るのSachikoのネタバレレビュー・内容・結末

朝が来る(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます


まさに河瀬監督の作品
って感じ。

ドキュメンタリー映画のような
ノンフィクション?
原作があっての映画化?

丁寧に丁寧に描いてるのは
凄く好感を持てるのだけれど
淡々としてて、長い。

実際は長くもないのだろうが
進み具合いにちょっとイライラ。

過去と現在の繋げ方も
凝ってるけど
まどろっこしい。

もう少しシンプルでも
わかりやすかったかな。

救われたのは
中学生が妊娠したのが
レイプではなくて
大好きな人だったこと。

でも、大好きだったが故に
もっと辛くはあるんだけど。

まだ、風俗で誰の子か
わからないとかの方が
救いがあるのかもしれない。

そして、最後の最後
男の子が歌った後
「会いたかったよ」と言ったこと。

多分 広島のお母さんに言ったと
思いたい。

あんなボロボロのボサボサの
初めてみるお姉さん

よくある描写だと
「怖い」「ママ行こう」とか
言いそうだけど…

「会いたかったよ」って言えるのは
育ての親が きちんと伝えて
優しい子に育ててたからだよね。

突然の終わりだったけど
これから先 あの少女が
少しでも大人を信じられるような
そんな出来事に出会えますように。

それにしても、永作も
浅田美代子も中島ひろ子も
みんな良い感じのふけっぷりで
リアルな感じがでてた。

あの、怪我をさせられたから
治療費を要求してきたママ友?

あのエピソードは
養子だからそういう目で見られがちってこと?

それとも、お金持ちだって
回りから嫉妬されてるってこと?

それとも、本当の母親が
金銭を要求してくることに
繋がってくるの?

そして、本当に
どうでもいことなんだけど
歯みがきした時って
ガラガラじゃなくて
ぶくぶくだよね?

だってガラガラしたら
歯みがき粉 飲んじゃうじゃん!

いきなり そのシーンだったから
ずーーっと気になってた(笑)


ひかり役の子 ずっと好きで
色んなドラマで見てたけど
ラブシーンもやる歳になったのね
と、感慨深いものがあった。

最初から最後まで流れてた歌。

耳に残って、映画館を出ても
ずっと口ずさんでた。

YouTubeで探しちゃった。

「面白かったよ」と
お勧めする感じの映画ではないけど
永作の「八日目の蝉」は
越えてないかなぁ。


あと、勝手に保証人にされた時
何故 すぐに警察に行かない?

あの、暴力振るわれた友達
警察に連れてくべきでしょ。

ひかりと話し合いをする時
何故 自宅でする?

お金は新聞やさんの店長に借りた?

なんか ちょこちょこ疑問が残ってる。

そして、見終わって
どっと疲れてる自分がいた。

あ、もうひとつ 面白かったのが
産婦人科の先生が不妊の説明を
してる時に「精嚢」に「ご」をつけて
「ご精嚢」って言ってたこと。

「患者さま」的なこと?
「ご精嚢」って(苦笑)
Sachiko

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