ねこまるキャット

朝が来るのねこまるキャットのレビュー・感想・評価

朝が来る(2020年製作の映画)
3.7
『家族』×『養子』
養子を迎えた夫婦と、子を養子に出した女性のお話。

ミステリーと宣伝してますが、どちらかというとドキュメンタリーチック。
ミステリーを期待しすぎると思ったのと違がったとなる可能性が高いので注意。

テーマは"養子"ですが、夫婦と複雑に話が絡み合うような感じではなく、シンプルに養子に出す側を主に焦点を当てている内容。

純粋な子供が、子供を作ってしまったというような見た事あるような内容ですが、
養子を迎える側と、養子に出す側を丁寧に描いているので、養子に対しての考え方が変わってくるかと思います。

"養子縁組は大人が子供を欲しがるものじゃなく、親のいない子供を救済する制度"という考え方がなかったので、この作品を見て自分の中で何かプラスになったかと思います。

別の作品の話ですが、"ライオン"という映画で同じように養子を迎え入れた母親が言っていた"親のいない子供を迎える事こそに意義がある"という台詞を思い出しました。

血が繋がっているのに愛情もなく、虐待するような家庭もあれば、血の繋がりがなくとも強い繋がりがある家庭もある事を改めて考えると、教育環境というものは本当に大事ですね。

福山雅治主演の"そして父になる"のように、教育環境、愛情というものでやはり全てが決まるのかなと。

そこまで重すぎるような作品でもないので、未鑑賞で興味がある方は是非🐈