社会派映画。ミステリという触れ込みだったので、そういうつもりで見てたけど、超社会派映画だった。
ドキュメント風な映像と、あえて素人っぽい素の演技がすごくいい。
「なんかー」とか、そういう普通の会話に入る言葉が多用されて、すごくリアリティが増す。
永作博美が主役ってことだけど、完全に実の母役の子が持っていった感じ。
表情が欠落していく感じがいい。
真っ正面から顔が分かるカットがあまりなかった気がする。基本うつむきがちだし。陰の雰囲気がとてもある。
とても考えさせられる映画でした。
養子を出す側、もらう側、施設、家族。それぞれの渦巻く感情をとても丁寧に表現しているのではないか。