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朝が来るのmasaのレビュー・感想・評価

朝が来る(2020年製作の映画)
4.1
難しい、繊細なテーマ。重苦しくもラストは光が見える、とても心に染み入る、考えさせる作品。
原作既読していたが、映画を観て更に感動した。
素晴らしい作品だと思う。
やもえない理由で、産まれたばかりの子を手離さないといけない人たちがいるということを、しっかりと考えないといけない。
養子縁組を迎える夫婦にも物凄いドラマがあるということを考えないといけない。
命というものをとても考えさせられる。

直木賞作家・辻村深月の小説を映画化。
特別養子縁組で男児を迎えた夫婦と、子供を手放す幼い母親の葛藤と人生を描く。
河瀬直美監督。

子供に恵まれなかった栗原佐都子(永作博美)と夫の清和(井浦新)は、特別養子縁組の制度を通じて男児を家族に迎える。
それから6年、朝斗と名付けた息子の成長を見守る夫妻は平穏な毎日を過ごしていた。
ある日、朝斗の生みの母親で片倉ひかりと名乗る女性(蒔田彩珠)から「子供を返してほしい」という電話がかかってくる……

永作博美、井浦新、その子の朝斗はもちろん、片倉ひかり演じる蒔田彩珠の演技は特に素晴らしかった。
こういう養子縁組という世界があること、それによるいろいろな世知辛い物語があるということを忘れてはいけないと思いました。
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