けーすけ

カイジ ファイナルゲームのけーすけのレビュー・感想・評価

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)
2.9
2020/12/08(火) TSUTAYA DISCAS定額レンタルにて鑑賞。

2020年、東京オリンピック終了を機に景気が一気に悪化、、、1500兆円もの借金を抱えた日本は超インフレに見舞われ、企業も外資によって買い叩かれていた。金を持つ者が強者。そんな中で相変わらずカイジは底辺でくすぶっていたが、ひょんな事から命をかけた一攫千金のギャンブルバトルに挑むことに・・・






ざわ・・・ざわ・・・

1作目公開されたの2009年なのか!2作目は2011年。そして10年近く経ちファイナルとして作られた3作目となる本作。
映画の中では東京オリンピックが開催されたらしいけど、現実では新型コロナウイルスにより開催すらできずに大不況がやってくるかもしれない雰囲気。ざわ・・・ざわ・・・

前作から10年近く経つのにカイジは7割もピンハネされた3,300円の日当で1,000円の缶ビールをガマンできずに飲んでいるという。お前いつまで底辺にいるんだよ!!っていうクズっぷりは最高。笑


で、あれこれあってカイジらはギャンブルに挑むわけで、今回の主な勝負は「最後の審判~人間秤~」という、敵対する二人が財産を金塊に換えてその重さを量りあうというもの。
劇中大半がこのゲームのシーンなのですが、説明会話が多いしダラダラとしたアピール合戦でスリリングさも全然無くひたすらに長かった…。
勝利を決めた方に決め手ともなる秘策があったのだけど、「それって反則じゃないのか?」という内容でずっこけ。


もっとヒリヒリしたものが観たいんだよおぉぉ!と思っていたら「ドリームジャンプ」という命がけの一発勝負が。単純にバンジージャンプなのですが、10本のロープのうち繋がっていて生き残れるのは1本だけという完全運ゲーム。これをどう乗り越えるかは観てのお楽しみ。


最後に本作のクライマックスともいえるシーンにぶちこんできたのが「ゴールドジャンケン」
3回勝負のじゃんけんで、3回のうち1回は必ず手の中に純金を握って出すことがルール。1回は必ずグーを出さなければならないというもの。
頭脳戦でそれなりに面白いのだけど、やはりスリリングさには欠けるよなあ、、、。



という事で全般通してペラッペラだったけど、藤原竜也のカイジ役見てるだけでそれなりに楽しい映画ではありました。

吉田鋼太郎の演技も光っており、福士蒼汰も徐々に顔芸がいい感じになっていたのでそのあたりは見ものですかね。

カイジの仲間になる強運キャラのヒロイン役として桐野加奈子が出ていたのですが、この子こんなに棒読みキャラだったっけ?というくらいに違った意味で鈍い光を放っておりました(映画『町田くんの世界』では良かった印象あった気がしたのだけど…)。



最後はそれなりに(都合のよい)スッキリな結末で、オチもお約束。それにしてもカイジってそれなりに頭もキレて決断力もあるのにどうしてあんなにダメ人間なんだろう。それが魅力なのでしょうけど。

とりあえず本作はビールが飲みたくなる映画という部分だけは保証できます!


(プシュッ)
あ゛あ゛あ゛~っ!!キンキンに冷えてやがるーー!!
悪魔的だぁ~!!


ごちそうさまでした。

[2020-179]
けーすけ

けーすけ