デイ

カセットテープ・ダイアリーズのデイのレビュー・感想・評価

4.6
ああ…もう大好き過ぎます!!
また、素敵な作品の"出会い"がありました😊

映画は1987年のイギリス🇬🇧の
"最低な町"ルートンが舞台。

80's Hits大好き女の私。
オープニングのペットショップボーイズの曲にワクワクするも

この映画の物語はパキスタン移民の16歳のジャベドと
ブルーススプリングスティーンの物語だったのでした。

邦題もいいね👍!
原題はブルーススプリングスティーンの曲の題名

イギリスの美しい丘が広がる素敵な景色と
パキスタン移民の16歳の青年とアメリカ🇺🇸人ミュージシャンであるブルーススプリングスティーンのなんとも不思議な組み合わせ。

父親がパキスタンから移民して来て、ルートン(最低な町)に住むも
16歳のジャベドにとっては
生まれも育ちもイギリス🇬🇧で、
自分はイギリス人だと思っている。

サッチャー政権の中、
たくさんの失業者が増え、
パキスタン人家族であるジャベドの家族やジャベドの父親マリクの友人も差別に遭います。

白人失業者が増える中、移民への差別は当たり前の時代だったのでしょうね。
それは、パキスタン人だけでは無く、他の移民や黒人や、有色人種全ての人々だったと思われます。

ジャベドの父親であるマリクは
とても頑固なのですが、
「英国人じゃない!パキスタン人だ!!」
と言う。

今、この時代に私が常に思うのが
「郷に入れば、郷に従え」
ですね。
差別は許せないけれど、イギリスに移民して来たのなら、イギリス人として生きる。
これは日本でも同じ(宗教上の理由は別)

さて、
16歳のジャベドは差別を目の当たりにし、
父親も仕事を解雇されてしまう。

学校の廊下でぶつかったシーク教徒のループスが持っていた
"ボス(The BOSS)"ことブルーススプリングスティーンのカセットテープが2つ。

「ボスの曲は聴けよ!!絶対にハマるから!!」
と、ループスにブルーススプリングスティーンのカセットテープを2個渡されたのがキッカケで…

ジャベドはブルーススプリングスティーンの曲の歌詞に感銘を受け、
どんどんとブルースにハマっていきます。

ジャベドのカノジヨであるイライザがまた良かったですね☺️
ウォークマンのヘッドブォン一つで一緒にブルースの極を聴いたり

イライザの家庭は金持ちでサッチャー支持。
そんな家族に反発して、弱者を救う活動をしているところ。強い意志の持主であるところも魅力的でした。

ブルーススプリングスティーンの曲を使ったプチ(?)ミュージカルシーンはサイコーのサイコーでした!!
こういうシーンは入れないで欲しいと思うかたも居ると思いますが、
やはり、私はミュージカルが好きみたいで、ワクワクしましたね♪

ジャベドが苦しい時、
ウォークマンでブルースの曲を聴いている時の
画面に出るブルースの曲の歌詞の
"見せかた"も
素敵でした。

さて、
ジャベドは日記を綴り、詩を書き、作家になりたい夢があるのですが、
そんな事は絶対に認め無い!!と言う考えの父親には内緒にしています。

1987年で16歳
ブルーススプリングスティーンの曲なんて、オヤジが聴く曲だろ?
な扱いなんですよね(笑😄
幼馴染のマットのパパがブルースのファンで、幼馴染のマットより、
マットのパパと気が合ったり
学校の放送係の生徒にも、ブルーススプリングスティーンなんて、掛けるかよ!!な扱い。

学校の担任のグレイ先生(ヘイリーアトウェル)から
ジャベドの文章能力を認められ
近所に住む白人のおじいちゃんからも、「良いね」と言って貰ったり
ジャベドは文を描く夢を諦められないのですが

そこに立ちはだかる
父親マリクの頑ななパキスタン人としての考え
と大反対にあったり、
失業者が増える中、
「移民は国に帰れ!!」
のデモの日
ちょうど、ジャベドの姉の結婚式の日で
父マリクはデモ隊からの暴力に遭ってしまい
ジャベドの夢は鎮座するのですが…。

実話ベースにした青春映画。
一言で、青春映画とは言えない
夢を持った青年が父親の考えや差別を受け
とても感慨深いものがありました。

……

私、洋楽を聴く時、和訳の歌詞は
すっ飛ばしたりしてしまうのですが💦
こんな内容の歌なのね…と改めて知る事が出来ました。

ブルーススプリングスティーンの曲は有名な曲ぐらいしか知らないけれど、
改めて色々と聴きたくなりました。

私が一番好きな
"Dansing In The Dark"の歌詞も
今更ながら、初めて知りました。

MVでブルースが女の子をステージに引き上げる…その女の子が
friendsのモニカことコートニーコックスなのは有名な話ですね☺️


PS.
私も大ファンの人の聖地巡礼したーい!!
イギリス🇬🇧…に行きたいなー☺️
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