Eri

カセットテープ・ダイアリーズのEriのレビュー・感想・評価

4.1
普遍と特殊が織りなす、社会的青春ハッピー映画。

初っ端からはい、好き〜〜ってなるポップなOPで油断しますが、主人公のジャベドはパキスタン人で生まれも育ちもイギリスでムスリムで、ブルーススプリングスティーンにどハマるという特殊というか、なかなか要素がカオス。
サッチャー政権の不況、差別、パキスタンの文化に抑圧されているという背景もこれまた…

ブルーススプリングスティーンは恥ずかしながら数曲知ってる程度だったけど、私までブルース好きになりかけちゃったので、知ってたらもっと楽しめるだろうし、ジャベド、お前が歌うんかい!なミュージカル風な要素も良い塩梅。

国や時代が違かろうと、音楽をはじめとする「表現」の普遍性と可能性を改めて実感させられますね。
ブルースこそが神だったジャベドの、心境の変化や成長、家族のものがたりも深良い映画です。
Eri

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