雨宮はな

カセットテープ・ダイアリーズの雨宮はなのレビュー・感想・評価

3.0
勘違いする人がいそうだけど、この作品はミュージカル作品ではない。
父親が謝罪も反省もしていないからスコアは3止まり。

この作品は2つの大きな貢献をした。
ブルース・スプリングスティーンを知らない人間に伝え、「代価を払う」勇気がなければ過去に支配されたままだと気づかせる役割を果たした。

邦題はそこまでひどくはないけど、本質とかけはなれているし、アイテムとしてもズレている。
だったら「ブルース!」くらいで良かったんじゃないかと思う。

恋愛でしょーもなくなるわけではなく友人をおろそかにしない展開が良かったし、自分のために動き続けている彼を尊敬できる。

途中途中でアクシデントにショックを受けたり、「家族」という支配にやられてしまうけど、まさしく洗脳を描いていて現実味があった。
日本的に言えば「折り合いを上手くつけた」ってところなのかもしれないけど、個人的には「支配からは抜け出せなかった」ように見えた。
雨宮はな

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