山猫舎

カセットテープ・ダイアリーズの山猫舎のレビュー・感想・評価

4.5
もうすぐ上映終了で、なんとか観ることが出来ました

30年前の英国の田舎のパキスタン移民の少年に、こんなに共感するとは!
見終わった後の爽快感

1987年、アメリカはレーガン、英国はサッチャー政権
閉塞感漂う社会状況に、ネオナチや移民差別のレイシストが台頭
パキスタン移民2世の青年ジャベドは、不穏で差別的な空気と、
保守的な父からの抑圧に押しつぶされそうになっていた…

当時すでに「親世代のアーティスト」、しかもアメリカを代表する…
そんなブルース・スプリングスティーンの詞の普遍性
(徹底して無名の一労働者という立ち位置)と、
言葉と音楽が人に与えるパワーに圧倒されました

ジャベドがブルース・スプリングスティーンの曲に触れたとたん、世界が生き生きと見えてくる
自分も感情を表現したい欲求にかられ、人生を切り開くきっかけになる

幼なじみの親友やその父、ご近所さんやカレッジの先生など、
理解し励ます人たちの存在が素敵でした
もちろん、彼に「ボス」を教えた彼の存在!

少年の実体験だからこその、キラキラしたものを受け取り、
刺激になりました
山猫舎

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