ホニャララ

カセットテープ・ダイアリーズのホニャララのレビュー・感想・評価

3.7
音楽、文学、アート、特別な経験、誰か人そのもの。人にとってその後に大いに影響を与えうるものはこの世に無限と言えるほど溢れていて、それは必ずしも高尚なものである必要はないし市井の人たちにはどちらかといえば誰かがなんとなく具現化してくれた心の吐露にこそ心動かされたりする。揮発するかのように発信されるメッセージはキャッチする側の感度がないと路傍の石もいいところなんだけど、なにか拍子にうっかり受信しちゃうとキャパ以上のものが無制限に流れ込んでくる。彼にとってはそれがブルース・スプリングスティーンだった。移民である故にアイデンティティーに葛藤し父や友人や夢や好きな子へ思うように接することができなかった彼の心がスプリングスティーンによって解かれ放出する喜びが熱波として響いてきて。影響され過ぎてのめりすぎて崇拝対象と一体化したかのような万能感すら湧いてくる…最近だとノーザンソウルとか音楽と同じあれ。たまんない。彼女のファッションかわいかったな。
ホニャララ

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