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女囚701号 さそりのpsychedeliaのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
5.0
東映バイオレンス・アクションの中でも極め付けの傑作。元はアメリカのAIP辺りが量産したブラックスプロイテーションに触発されて生まれたのだろうが(いわばパクリ)伊藤俊也という新鋭にまかせたために類稀なる傑作に仕上がっている。
ケレン味溢れる映像感覚と効果的な舞台装置が腕時計の精密な歯車の如く噛み合って,開幕から「終」の字のエンドタイトルまでひと時も緊張が途切れることがない。例の回り舞台の効果など,ヒッチコックの『裏窓』の冒頭に匹敵する饒舌なる映像だ。
ジャック・ヒルの『コフィー』やジャッロ映画などの要素を消化し昇華したドル箱シリーズの第一弾。これは見なきゃ損。
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