にじのすけ

女囚701号 さそりのにじのすけのレビュー・感想・評価

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)
3.7
タランティーノが本作と「修羅雪姫」を観て感動し、両作の主役を演じた梶芽衣子の大ファンになった、とか。園子温が「愛のむきだし」で本作にオマージュを捧げている、とか。色々なことがあり、近年、再評価されるようになった70年代日本のバイオレンス・ムービーの異色作。基本プロットは男に裏切られ収監された女の復讐劇。監獄でのリンチや拷問、復讐の遂げ方などがかなり陰惨かつ暴力的で見応えあり。さらに特筆すべきは、やはり梶芽衣子。彼女、かなりの美女なのですが、目力が半端なく強烈かつ魅力的。どんな暴力や凌辱を受けても一言も発せず、目だけで内心の憤怒と憎悪の凄まじさを表現する姿は圧巻です。B級バイオレンスをこよなく愛するタラ監督が夢中になるのも納得の出来栄えです。
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