みりお

Winnyのみりおのレビュー・感想・評価

Winny(2023年製作の映画)
3.8
舞台挨拶付先行試写にて鑑賞🌟
正直…正直東出くん目当てで行きましたが、やっぱ顔ちっちゃ!!!!
信じられないスタイル…👀

社会問題となった、ファイル共有ソフト「Winny」事件をテーマにした作品。
エモーショナルに描くわけでもなく、ただ淡々と事実に沿って物語が展開されるのに、深く深く心に沁み入ってくる作品でした。
包丁で殺人事件が起こっても、包丁を開発した人を罪には問えない。
そんなの当たり前。
なのにそれがソフトだと、途端に開発者の責任が問われるのはなぜなのか…
その理不尽さに改めて気付かされたな。

不当逮捕から無罪を勝ち取るまで掛かった期間は7年…
そして無罪判決からたった半年、42歳の若さで金子勇さんは亡くなっています。
金子勇さんの人生においてはもちろん、日本のIT技術の発展においても、その7年がどれほど長く、重要な期間だったかを考えると、悔やんでも悔やみきれない。
新たなものを作ることは、途方もない苦労の連続で、途中で諦めることの方がよっぽど簡単。
生みの苦しみを乗り越え、技術の発展に寄与した開発者の努力が、こんな形で踏みにじられるのは耐えられない。
あえてハードな道を選んだ開発者たちの声と権利が、きちんと認められ、評価される社会になってほしいと、そのためにはこの時間は風化させてはいけないと感じた。


【ストーリー】

2002年、金子勇(東出昌大)は、ファイルを簡単に共有できるソフト「Winny」を開発し、2ちゃんねるに試用版を公開。
そのシステムがシェアを伸ばしていく一方、Winnyによる違法アップロードが社会問題に発展していく。
違法コピーした者たちが逮捕される中、開発者の金子も著作権法違反幇助の容疑で2004年に逮捕されたため、弁護士の壇俊光(三浦貴大)が弁護を引き受ける。
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