2004年日本でファイル共有ソフト「Winny」の開発者が逮捕された事件を映画化。
エンドロール後に映像あり。
実話ベースの警察&検察vs弁護士の熱い法廷もの。違法アップロード・ダウンロードはもちろん犯罪だけど、ファイル共有ソフトを開発した人間を罪に問えるのか……。題材も興味深いし、警察の不正事件なども絡めていて面白い映画だった。
どの役者も演技が自然で、特に壇弁護士を演じる三浦貴大と秋田弁護士を演じる吹越満が最高。地味なのに生き生きとしていてカッコいい。
主人公の金子が事の重大さを把握してなくて、警察に騙されて自分の不利になる書類に署名をしちゃったりとか天然な感じが『リチャード・ジュエル』を思い出した。
東出昌大の演技も良かったんだけど、こんなイケメンがやる必要あったかなとちょっと思ってしまった。そこは『リチャード・ジュエル』と真逆。ただ流石にこの題材で全国公開するには華が必要だったのかも。
「金子さん、戦うしかないですよ」
予告で何度も使われていることもあって耳に残ったこのセリフ、程よい関西訛りで真似したくなる。
警察周辺の話があんまり深堀りされずに終わってしまったのはちょっと物足りなかった。