ラピュタん

Winnyのラピュタんのレビュー・感想・評価

Winny(2023年製作の映画)
4.3
とっても重要な事件🔥
だったことを再発見✨

徐々に盛り上がる脚本はシンプルかつ正攻法
王道の展開ながら丁寧に仕込まれていてグイグイと引き込まれました 
安直な煽りはありません、渋い!
ウィニーを巡る裁判と、県警の不正の告発という一見接点のない2つの事件が、やがて…

特筆すべきは、
太った東出さんの素朴でおどおどした挙動🙄
吹越さんの役の外し方(大当たりでした)🤓
吉岡さんの哀愁漂う雰囲気✨🤔

一瞬しか描かれてはいませんが、オンライン動画共有プラットフォーム であるYouTubeが登場(2005)した時代とピッタリ重なり、裁判中に長く改良が止められたWinnyを時代が追い越して、あっという間に人材や富が吸い上げられて独占が進行していく…

金子勇というプログラマーを演じる東出昌大の醸し出す「純粋な天才」の存在感が素晴らしかった💎
狭い部屋に暮らし、トイレの近くにベッドを寄せて、起きたらいつでもベッド上でプログラムを書く作業に取り掛かれるようにしています(えっ、生活は?)
一方、社会生活はおぼつかなく、サンマの食べ方も分からない不器用さ、口下手な反面得意分野には饒舌で…
といった独特の空気感を纏った(正統派オタク系?)ウィニーの作者を、愛嬌豊かで魅力的に仕上げていました 

⭐️吉岡秀隆のベストかも
 (寅さんシリーズ以外では、ですけど🤗)
 表情の陰影が素晴らしく、演技も撮影も絶品
 陽•天才•軽妙と陰•凡人•深刻の対比も✨
 
⭐️東出昌大は、どの作品でも高水準ですが
 これは新鮮で、ピチピチ!

⭐️夢を軽視する当時の社会?
 瑣末やスキャンダルに目を奪われ、
 公が成長を阻害している、それは今も…
(映画では警察•検察の面子に焦点)
 ネット社会の黎明期の問題があれも
 これも炙り出されていました

⭐️ 描かれるのは、2005年に愛媛県警を告発した案件
 同様の不正は兵庫でも北海道でも…
 あっちもこっちも……
 理解に苦しむ警察の不祥事💧
 そして、Winnyの可能性✨の片鱗

⭐️素敵で印象に残ったシーン…
 サンマをガブリ、裸電球パチリ、
 そしてNECのPC-8001

⭐️最後に貴重なメッセージもありました
 おまけ付き

⭐️(悔しさ)についての秀作ドラマでもありました
 硬派なんだけれど、微妙にコミカル
 
なぜ日本の裁判って膨大な時間がかかるんだろう???
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