プログラミングが好き過ぎる男が社会を良くするためにファイル共有ソフトを作ったのだが、意図と違って著作権法違反に悪用されまくって、ついに起訴までされちゃう映画。実話です。主人公の金子さん、プログラマーとしては優秀だが、社会常識が全然ないので、自分が不利になる供述調書にばんばんサインしちゃう。それに頭抱えながらも、勝訴を目指す弁護士団たちとの、未来の技術者を守る為の戦いのお話。
「僕の弁護士人生の５年間をあなたに捧げるので、金子さんは残りの一生を、未来の技術者の為に捧げてください」
よく言えば丁寧、悪く言えばふわっとした映画だった。
なぜ金子さんは目をつけられたのか、警察が被告として立ったのか。この裁判がどのくらい社会に影響を与えたのか。そういう観点を持ち出して置きながら、明確な答えは出ない。実話がベースだから、ドラマが捏造出来なかったのか？映画として、どうにも消化不良だ。
良かったのは、とにかく食事シーンが多いこと。食事をしながら話を進めることで、話題の間が持つ。不自然な無言の時間がない。その当たりが丁寧に作られていた。
