缶バッジ

Winnyの缶バッジのネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「あ、これちょっと見てみたいな」って思っていながらなんとなく見逃した話題作を何年か越しに見てみたら、たいてい肩透かしってことない?「すごく見たい」レベルなら何年も放置する前にすぐ劇場に行ったり、レンタル開始ですぐ観たりしてまあそれなりに満足したりするはずが、「そういえば気になってたんだよな」は不思議と「あれれ~?」が多い気がする…これはまさにそんな感じだった。

ナイフで刺されて人が死んだら、それは刺した人が悪いのか、それともナイフ作った人が悪いのか、というやつ…って書いたらそんなもん当然刺した人が悪いやんってなっちゃうのに、当時マジに、でもこのナイフはちょっと特別だからこういうナイフだけは作ったらアカンのよっていう風潮だったんだよね。

そもそもの話に派手さがないだけに仕方ないのかもしれないが、一審判決で本編が終わり、最高裁の判決は字幕スーパーって商業映画的にそれどうなん?映画のポスターにもしっかり「無罪を勝ち取った7年の道のり」って謳ってるんだから7年間を端折るんはどうかなって思うんですけど。

これまた実話に違いはないけどWinnyでバレた愛媛県警の裏金問題のパートも、もうひと工夫あっても良かった気がする。Winny裁判に最後まで絡むことなく、何だか「尺稼ぎ」のようにも感じられるので。
実話ベースだからって別に素材100%にこだわらなくてもいいでしょ。

好きな役者ではないけれど吉岡秀隆はやっぱり格段に上手い。あと、エキセントリックなイメージが強い吹越満がここで見せた抑えめの芝居も印象的だった。
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