サーバーなどを介さず個人間で簡単にファイルをやり取りできる「Winny」というソフトを開発した金子勇氏の裁判についてのドキュメンタリー作品である。
自分も元プログラマーであり、「Winny」事件について当時かなり話題になっていたのは記憶にあったが、その裁判の経緯や結論は全く覚えてなかったので興味があり鑑賞した。
映画としては、盛り上がりに欠けるかなという 印象。金子氏の問題と並行して警察の裏金工作 告発の事件をストーリーとして加えているが、こちらも何か中途半端に思えて作品の価値を上げているかどうか疑問である。もう少し効果的な音楽があれば良かったなと思う。音楽がほとんどなかったという印象なので。
最後に金子氏本人が登場し、記者会見 やコメントの映像が流れるが、この部分はかなり興味深かった。
現状、世界的に見れば、インターネット関連企業ではアメリカのほぼ独占状態になっているので、なんとか日本の開発者にも頑張ってもらいたい。そういう意味では、この「Winny」事件の金子氏の逮捕がつまずきとなり、日本への損失が少なからずあったかもしれないと思うと残念でならない。
