映画太郎

Winnyの映画太郎のネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

三権分立という司法制度の、大きな穴を見せつけられた思いだ。
専門的な内容を取り扱う事件に於いて、その第一人者が被疑者の場合、検察や裁判官が理解できないケースがありうる。
その場合、どうやって裁くのか。
まだこの映画の場合は、弁護人にある程度の素養があったから良かったが、弁護人も検事も裁判官も、内容が理解できない事件というものが出た場合、どうするのか。

それによる間違った判決をしないための予防策として三審制というものがあるが、これは日本という国の空気感が原因だろうが、被疑者、もしくは一審で有罪になると犯罪者扱いになる。
まだ最終結果は出てないのに。
また、犯罪者になると、一生そのレッテルに縛られて浮上できない。

刑事事件を99.9%有罪にしてきた日本の裁判実績により、「捕まった時点でアウト」という、歪んだ観念を国民が持つに至った。
多くの人達には関係ないのかもしれないが、一部の有能な目立つ人にとっては本当に恐ろしい世界。
有能な人が潰れる国は、国自体も潰れるのではないか。
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