ぜにげば

Winnyのぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

人類史において、最も老害が際立つのがインターネットの普及以前以後両方を知る人間が生きている現在を含む、100年くらいの期間だと勝手に思っている。
まあ老害の話と言うよりは下らないプライドとかメンツの話ではあるけど、最初の段階で「ナイフを作った人を罪には問えない」って当たり前の喩え話が常識になっていたらこうはなってないだろうし。

winnyが縛られなかったら何もかもが違っていたかもしれない、金子さんが縛られなかったら何もかもが違っていたかもしれない、こんなにも虚しい命の浪費は無い。

まあなんにでもそうだけど、本当だったら日本がトップに立ててたかも…みたいなものは事実として幻想で、そういうパラレルワールドすらも存在してないんだと思う。
どの世界線でも日本はきっとそうなんだ。
ジャ○ーズの件だって海外始動だし。

優秀で実直な人達に幸あれ。頼むから。



今作の俳優陣の話をするなら、やっぱり東出昌大の演技は他とは違う。
棒読み感、演技下手感が逆に良い。
ビジュアルに関しても完璧だったし。
役作りのために太ったそうな。
あとは木竜麻生さんのご飯食べるシーンが最高だった。
話の内容的に正直いなくても問題ないキャラだったけど、可愛くてご飯をめっちゃ美味しそうに食べるのが最高。
映画全体が重たくなりすぎない役を買ってた。
ちょっとファンになった。

法廷物の面白さももちろん沢山あった。
ヒール役の顔の演技がコミカルかつ鼻につく感じで素晴らしい。

後世に伝えるための装置としても、1つのエンタメ作品としてもかなりの傑作。
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