aya

Winnyのayaのネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

winny事件を初めて知ったとき、そんな事件が本当に日本であったのかと驚きと無罪でなければおかしいと憤りも感じた。この事件における警察は著作権侵害の阻止という正義というよりも、個人の可能性や人生を大きな権力が不当に奪ったものという見方が強く残る。

最後まで警察の裏の意図が見えないままだったこと、社会にはそういうことがありふれているのだろうと思うと、とてもやるせない。

しかし、それでも無罪を勝ち取るまで粘り強く、想像を超える苦難と努力を乗り越えた金子勇さん、弁護団の皆さんには頭が下がる想いでした。エンドロールの本人の言葉が心に残りました。

技術の開発に社会規範、法整備が追いつかないというのはIT開発に限った話ではないと思った。ダイナマイトのだって、飛行機だって、元々は人を殺すために作られたものじゃない。遺伝子研究なども慎重にその技術の使い方を考える必要がある。

物語としては、法廷を重ねて展開されていくのは観てて面白かった。
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