18キロの増量、遺品の眼鏡と腕時計を身につけた東出昌大、生前の金子勇氏を知る人が「生き写しのよう」とまで称す演技力。
公判前の打ち合わせ、公判の切り替えで辿々しく用意された台詞を話す声音と、それまでに練習を重ねてつらつらと陳述を述べる演出も演技力も素晴らしかった〜！
反対尋問も映画のための演出かと思えばこれも事実を元に…
冒頭で金子勇氏は言っていた「アップロードはできないんです」
あくまでプログラムを作りたかったから…
それなのになぜ、彼の貴重な研究時間は無情にも…と思ってしまう。
そこに山があるから登っただけ、もっとバンクしてみましょうよ、など金子勇さんを理解するのにピッタリな言葉たちが劇中にたくさん散りばめられていると思う。
若いプログラマーたちが開発することに怯えなくていい未来のために戦った金子勇さんのこと、Winny事件のこともどちらも知らずに生きてきたので、この作品を通じて知ることができて良かった。
