世界的にも著名な作家となった村上春樹。
世界で読まれるようになった彼の作品の裏側には、それぞれの国の言語に翻訳する翻訳家たちの努力や苦悩があった。
デンマークの翻訳家にスポットを当てたドキュメンタリー作品なので、決してドラマティックでもなければ抑揚もさほどない作品。
けれども一つの言葉にいろんな意味(暗喩も)を持ち、ほんの少し表現を変えるだけで別の意味を持ったり、他人に与える印象も大きく変えてしまう日本語から、村上春樹の意図を読み取り母国語に生まれ変わらせる作業の責任の重さは相当だと思う。
昔、Teach for Americaが作成した教師向けのテキストを、ティーチフォージャパンで使用する為に翻訳のお手伝いをしたことがあるけれど今読み返すと赤っ恥もの。。
幾度も日本に訪れ村上春樹の生まれ育った土地を訪れ、彼の思考をなぞる努力をしたり一冊の本が完成される迄の職人技の努力をしった。