柏エシディシ

恐怖のセンセイの柏エシディシのレビュー・感想・評価

恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)
2.0
ジェシー・アイゼンバーグ/イモージェン・プーツ共演の風刺コメディとなると、「ビバリウム」を思い出すし、実際テイストが似ている。少し先か同時期の撮影の様で。
U-NEXTのプロモコメントによればToxic Masculinity批評云々との事だが、実際効果的に語れきれている様に思えない。
偏見を皮肉る本作自体がある種の偏見に絡みとられてしまっている、というか。
出来の悪いファイトクラブというか。
最後の主人公の「切り札」がアレというのも、それで良いの?とどうしても時節柄思ってしまうし、結局、センセイの悪しきテーゼから抜け出している様な結末じゃない気がしてモヤモヤする。
しかし、ある種のカルトというか、偏った思想やイデオロギーにハマり込んでいってしまう人の心情や状況を面白く描いてもいてニヤつける、と同時に自分も気をつけよう……と思う。
部下の評判は悪い様だが至極真っ当な本作の会社の上司の様に、こんな自分にも一応、意見してくれたり気にかけてくれたりする方はいる訳だしね。
ついついうるさく思ってしまう事はあるけれどw反省します。
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