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パヴァロッティ 太陽のテノールのmaのレビュー・感想・評価

4.9
恥ずかしながらオペラの知識がゼロで、パヴァロッティのことも三大テノールのこともつい最近まで知らなかった。私がパヴァロッティのことを認識したのは、YouTubeでゴット・タレント・エスパーニャを観たのがきっかけ。誰も寝てはならぬをオタマトーンで演奏する回を観て、いたく感激してしまった。(オタマトーンの演奏もさることながらカメラワークが映画ばりに素晴らしくてめちゃくちゃ感動してしまった。本当にすごいから皆さん是非観てほしい)
で、YouTubeのオススメ欄に出てきたパヴァロッティの誰も寝てはならぬを見て、更に更に感動したのだ!え、普通認識する順番が逆では?知人に話したら、モルカーを観て車に興味を持つ人みたいだねと言われた。確かに。

幸運なことにパヴァロッティのドキュメンタリー映画が映画館で上映中とのことで劇場で観てきました!劇場のスクリーンと音響で観れて良かったー!
ドキュメンタリー映画って基本的に途中で眠くなるイメージがあるんだけど、この映画は最初から最後まで余すところなく楽しめた。パヴァロッティの華やかなハイCのおかげで目が覚めるというのもある。彼の声に魅了され続けた90分間だった。飽きずに観られたのは彼の人柄がとても素敵だったからというのもある。お茶目で明るくて繊細。皆を笑顔にしたくて歌い続けたのだということがよくわかりました。まーものすごい年下の子と不倫して結局結婚までしてしまうが。でも、「好きになってしまったんだ」と彼が話すのを聞くとあぁもうしょうがないわね…という気持ちにさせられてしまう。なんだか憎めないのは彼の人柄のせいなんだろうなあ。
パヴァロッティの魅力たっぷりの素敵な映画でした。何より制作陣が観客の観たいものを理解していたと思います。素晴らしい体験でした。
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