加賀田玲主催上映会にて
同席の岡崎信行もこれは着目するだろうなと思いながら観ていたが、フランスらしい、自由と規範のせめぎ合いを、マジで描いているのか、どうなのかという奇妙な映画だ
終始、ドキュメンタリーな風合いでありながら、膨大なモブの誰ひとりとしてカメラを意識したりしないという徹底した作為性がかつてないものに思うが、製作の裏側の方が気になる
唯一、アフガニスタン人の夫婦のシーンのみ、旦那が明らかに、インタビュアー的な人間がそこにいるような目線で話しており、そこだけ破綻があった
他にもインタビュー的風合いのシーンはあるにしても、あくまで神の視点が、心の中の声を抜き出してるようにも捉えられる演出だったので、ここだけは趣が異なる