門倉カド

新解釈・三國志の門倉カドのレビュー・感想・評価

新解釈・三國志(2020年製作の映画)
4.0
評価は笑いのツボ次第?超豪華な歴史コメディ!!

【賛否両論チェック】
賛:豪華なキャストが集結し、三國志の世界観を面白おかしく体現してくれるので、元ネタを知らずとも、観ていて楽しめること請け合い。主題歌もピッタリで魅力的。
否:笑いのテンポがずっと一緒なので、観ていて思わず飽きてしまいそう。観る人の笑いのツボによっては、白けてしまうかも。

 本作に限らず、福田雄一監督作品は大体そうだと思いますが、観る方の笑いのツボ次第で、好き嫌いが大きく変わりそうな内容です。
 世界的な知名度を誇る「三國志」を舞台に、“超”がつくほど豪華なキャストの皆さんが、これでもかとコメディタッチに畳みかけてくるのに、観ていて沢山笑ってしまいます。個人的には、渡辺直美さん演じる貂蝉にまつわる“あの方”の登場が、意外で好きでした(笑)。
 ただ、如何せんおふざけのテンポがずーっと同じで続いていくので、福田雄一監督作品が好きな人でさえ、観ていて少し飽きてしまいそうな感じもしてしまいます。ご自身の笑いのツボにハマればメチャメチャ楽しいですし、そうでなければ延々と白けてしまいそうな、そんな展開ともいえそうです。
 それでも特筆すべきは、福山雅治さんの主題歌「革命」。その壮大なスケールの世界観は、まさに本作の内容にもピッタリで、とってもステキです。
 何はともあれ、どうしても暗いニュースが多い現代で、いっぱい笑って元気をもらえる、そんな作品です。是非ご覧になってみて下さい。
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