チッコーネ

ブレイム・ゲームのチッコーネのレビュー・感想・評価

ブレイム・ゲーム(2019年製作の映画)
2.7
独情報局の高官が民間企業と内通、(架空の)中東国に向けた死の商人の黒幕と化す…、そんな陰謀をめぐるサスペンス。
きれいなデジタル撮影で大胆なアクションロケ撮影も敢行、要所でDMな編曲を感じさせる音楽は、いかにも近年のドイツ。
女性キャラが活躍するのも良いが、一様に顔やタイプが似ているのは、どうか。

お目当ては独産極上美熊のロナルト・ツェアフェルトだったが、本作での演技が印象的だったかと言えば、微妙なところ。
大柄だがナイーヴで知的な雰囲気を醸す彼に、肉体的にタフな演出はいまひとつしっくりこない。
ゆえにハリウッドへは行かないで欲しい、しかし作品や監督に恵まれぬままドイツのローカルスターで終わってしまうには、あまりに惜しい逸材。