みむさん

ブレイム・ゲームのみむさんのレビュー・感想・評価

ブレイム・ゲーム(2019年製作の映画)
3.5
日本版ジャケットのトンでも駄作ふうビジュアルの印象とは違い、手堅い作りの王道的陰謀暴きスリラー。アクション映画ではない。
ドイツアカデミー賞でアレクサンダー・フェーリングが助演俳優賞とってる。
原題「真実の終わり」に対して邦題英題は「責任のなすりあい」なるほどね。全く意味は違うが両方内容をよく表していた。

王道的ながらスッキリするわけではなく後味は悪い。悪は途絶えてないよね😰
ロナルド・ツェアフェルト、アレクサンダー・フェーリング、アンチェ・トラウェというドイツの豪華人気俳優共演も嬉しい。

アメリカにより手配中のテロリストへ無人機爆撃、その情報を入手した主人公マーティンが自ら調査に乗り出すと陰謀にたどりつく…という話。

可愛そうなのがエリートで出世のために政府の犬のようになってしまったレムケ。
主人公とバチバチに対立するイヤな奴だったが、次第に信じていたものに疑問を持ち変わっていく。なのに…無念すぎる最後。

真実を暴こうとしたものは消され、悪が残る。悪事は明らかになって成敗されても国家や巨大権力の悪は根絶できないのか。

善玉が屈するしかないのか…というわりと絶望映画。