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静かな雨の小皿のレビュー・感想・評価

静かな雨(2020年製作の映画)
3.7
宮下奈都デビュー作『静かな雨』を読了後に鑑賞。彼女の『スコーレNo.4』を読んで、その端正な文章と瑞々しい感性にファンになった作家です。『羊と鋼の森』の作者としてご存じの方も多いかと思う。
まだ2作しか読んでないので不確かだけれど、彼女の作品には音楽がなくてはならないものなのかもしれない。今作でもヒロインのこよみが、かつてピアノを弾いていたことが明かされるけれど、宮下奈都自身がピアノをかなり本気で弾いていたのだろうと思う。そういうこともあるのか、映画の背景に流れるピアノのメロディがとても心地よくて、ふと耳を澄ませることが何度かあった。
主演の仲野太賀もヒロインの衛藤美彩もとても作品にぴったりの配役だと感じた。でしゃばり過ぎないというか、とても普通というか、でも、傍目からはわからない普通でないものを抱えている感じがとても良く出ていると思った。
原作にはない描写もたくさんあるけれども、作品を理解するための映画的な要素として十分頷けるものだったし、ある意味、原作の持つ作品世界が深まったように感じた♪ヽ(´▽`)/
こんなところに三浦透子が⁉️
萩原聖人も出て来て、なかなかの顔ぶれです✨
この監督の他の作品も観てみたくなりましたヽ(*´▽)ノ♪
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