静かな雨のmiのネタバレレビュー・内容・結末

たい焼きの匂いがしてきそうな映画。
こんなふうに人と喋ってみたいなって思う。

記憶はその人にしかわからないものだし、誰かの世界と誰かの世界は絶対に交わることもない。
最後まで二人がどんな人間で、どこで育ったとか、ユキさんはなぜ左脚を引きずっているのか、ほとんど明かされないけど、それは周りから見たら違う世界のことだから。ということを伝えたかったのかな？

序盤にたい焼きを食べるときはきちんと座っていたこよみが、エンドロールでは膝を曲げて座っているの、記憶を失っているとはいえ、どこか脳ではない部分に記憶が宿っているのかなと思わせられた。だからユキさんは笑ったのかな。

「走れ絶望に追いつかれない速さで」
が大好きなので鑑賞したけど、太賀は本当に存在するだけで絵になるなあっていつも思わせられる。
毎回役によって全然性格も違うけど、
また今までの役のどれとも似てないユキさんだった。
でもなんか、いちばん太賀っぽい気がした。

ユキさんがたい焼きを尻尾から食べるのが好きでした。