ケベック(カナダ)のフィリップ・ファラルドー監督作。
『It's Not Me, I Swear!(本当に僕じゃない!)』というタイトルですが、このジャケットの僕(レオン)が、家庭の事情で嘘付きが上手く、実は色々やらかします。
不仲な両親と兄と暮らす10歳のレオン。
立派な仕事に就いている父、近所からは狂ってる風に見られてるけどピアノが上手な大好きな母。
二人から愛情を感じではいるものの、繰り返される激しい夫婦喧嘩に耐えられず、首吊り自殺未遂などやらかしてしまうレオン。
レオンは近くに住むレアに恋してるが、彼女も父が家を出ていて、アル中の叔父から虐待を受けている環境。
そして大好きな母は家庭を捨て一人ギリシャに旅立ってしまう。。
小石、キツネといったメタファー。
畑の中のパラソル空間(レオンとレアの秘密基地)。
バービー人形を前にどう遊べばいいか分からないと泣くレア。
レオンの兄の存在。
ラストのカメラ目線でのレオンのメッセージ。。
10歳の男の子の心の痛みがヒリヒリと沁みました。
●ベルリン国際映画祭: クリスタルベア(4歳以上の子供テーマの映画のBEST)/子供基金賞
●アトランティック映画祭: カナダ映画賞/主演男優賞(アントワン・レクイヤー)
●バンクーバー映画批評家協会: 助演女優賞(スザンヌ・クレマン)