かわうそ

王の願い ハングルの始まりのかわうそのレビュー・感想・評価

4.0
途中でC国をこき下ろすシーンが面白かった。

万民が文字を読み書きする国
万民が聖人の教えを学び実践する国
C国には成しえない

600年前のことだけじゃなくて、今のことですよね。。


さて、世宗の映画と言えば『世宗大王 星を追う者たち』を思い出しますが、比べてみると圧倒的にあちらの方が面白い。
(あちらは世宗じゃなくてヨンシルの方が主役ですが)

そして、こちらはハングルのでき上るまでに的を絞っていて、なんなら宮廷内での権力争いも無い。
その代わりに臣下(=儒教)と僧侶(=仏教)の対立が大きな軸になっているのと、やはり身分の違いによる格差が大きなテーマ。

この格差を解消するために、貧しい民でも読み書きできるように簡易な文字を作ろうというのが世宗の狙い。
一方、だれでも学べるようになると自らの特権が侵されるので、臣下たちはそれを阻止したい。
ので、世宗は僧侶と共に新しい文字体系を作るというストーリー。

話の構成がシンプルでわかりやすいし、ストーリーに捻りが無いので娯楽的には面白みがない。
ただ、パク・ヘイルがこの役にすごくぴったりですよね。。
今作でたぶん6本目ですけど、一番しっくりくる配役でした。
かわうそ

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