号泣兄さん

糸の号泣兄さんのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
5.0
[鑑賞記録]
良い映画。登場人物ひとりひとりの背景を想像できる。良い感じで号泣。帰り道に「思い出し泣き」できるくらい感情移入ができた。また観たい。


2020年8月30日
追記、2020年9月20日再鑑賞
すごくよかった。
長い年月を2時間でまとめると、どうしても描かれないスキマの時間が空白になってしまったり、疑問が生じたりしそうなものだが、この映画ではそれがない。
ひとりひとりが、どのように過ごしてそこに至ったのかを、しっかり想像させられて、だから、彼らが分岐点にたどり着くたびに、登場人物と一緒に涙を流せる、そんな映画です。

菅田将暉さんと小松菜奈さんは、本当に美しかった。
榮倉奈々さんも、余命1ヶ月の花嫁の時と比べても、今回はすごく役作りされていて、素敵で芯の通った本当に素晴らしい女性でした。

いろんな偶然が重なりあって生まれた「結」ちゃんは、実はこの物語の中でもつれかかった「糸」をきれいにほどいてくれたんだな、っと感じたり、脇を固める俳優の皆さんが、一人残らず全員が本当に素晴らしくて。子役の皆さんも素敵でした。
結ちゃん役の中野翠咲ちゃんと稲垣来泉ちゃんも、本当に良くて完全に泣かされました。
人が生きる意味は様々だけど、ひとりひとりに特別な意味があって、観終わった後に、ああ、本当にいい映画だな、と思えました。