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糸の171kcalのレビュー・感想・評価

(2020年製作の映画)
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主演の2人以外に、成田凌、榮倉奈々、斎藤工、山本美月、二階堂ふみ、などなど日本のトップ俳優たちが勢揃いしていて、とにかく豪華な映画だった。

あるシーンで香(榮倉奈々)が娘に『偉い人にならなくていいから、泣いている人がいたら抱きしめてあげられる人になりなさい』というセリフがある。このセリフを聞いた時、思わず涙が溢れ出てしまった。泣いている時、何も言わずにソッと抱きしめてくれると、ホッとするし泣いてもいいんだと言う許しを貰えている気がする。泣いている時に抱きしめてくれる人が近くにいたら、きっと私はその人のことを素敵な人だなって思うだろう。

葵(小松菜奈)が泣きながらカツ丼を食べるシーンも、香(榮倉奈々)と竹原(成田凌)の『ファイト』を歌うシーンも全てのシーン、全てのセリフがとても心に残るものだった。

わたしにもきっと”糸”があるのだろう。けれど、わたしにはまだその糸は正確には見えていない。いつか、運命の人に出会った時にもう一度この映画を見直したい。
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