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音楽のmegurosのレビュー・感想・評価

音楽(2019年製作の映画)
3.8
まだ何も成し遂げていないから何の責任もなく、暇だけはあるから自分がやりたいと思ったことに全てを捧げることができる。そうした時期は今振り返ると輝いて思い出されるけれども、中にいるときはさほど意識していたわけでもなく、少しもったいなかったかなあ等と思ったりしながら鑑賞。日常の会話シーンにはさほど面白みを感じなかったが、音楽絡みのシーンだけは素晴らしかった。

特に、平岩紙が声を当てていた古美術の森田。そもそも「自分なんて音楽取ったら何もないんで」みたいなことを言うような人のことが大好きということもあるが、フォークミュージックが心の叫びとなり、ロックにも繋がる瞬間を見せていたソロの場面は熱かった。研二のリコーダーも天才としか言いようがなく、リコーダーが出てきてからはずっと良かった(チェイスシーンもいい)。
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