BECKにあるものが全部なくて、BECKにないものが全部あった。
全てがめちゃ記号的に描かれてるからこそ、例えばリコーダーなのかベースなのかとか形式はどうでもよくて、それよりもっと大切な根っこの部分を見せられたような感じがした。
本人達は基本1音しか鳴らさないんだけど(笑)、バックで流れる音楽がめちゃくちゃカッコよかった。あと、古美術の演奏シーンがめちゃ最高で、カッコよかった…。
ベースの友達がバンド名を提案しようとして、チャック…と言って恥ずかしくなっちゃう感じとか最高。
青春映画でもある。ラストシーンはとても好き。
劇的なドラマはない。間と雰囲気と味を楽しむものなので、美術館とかで絵を見るみたいな感覚で何となくぼんやり見るのがおすすめ。