監督 リエスル・トミー
アレサ・フランクリンのことを何も知らなくても、曲を聴いたことがなくても、アメリカ最高のディーバに登り詰めた女性のストーリーとして、十分楽しめるよ。音楽も最高だし。
ジェニファー・ハドソンの起用は、大正解。
時代は、70年くらい前から始まる。
アメリカでの黒人への差別は、酷かった時代だから、黒人達にとって神とゴスペルを中心とした音楽は、アイデンティティの真ん中にあったんだろう。
黒人が差別と闘うムーブメントが高まりをみせる中、登場したのがアレサ・フランクリン。
そして、黒人とか白人とか関係ないくらいのスターになる。マーティン・ルーサー・キングと並ぶ時代のアイコンなんだったんだろう。
もちろん、スターへの道は順調なんかじゃなくて、女性の人生としては、光の部分よりも闇の部分のほうが多い人生だったのかもしれない。
そんな人生を追っかけた2時間半。エンドロールで出てくる晩年の本人の映像で、鳥肌が立ちっぱなしになるのは間違いないよ。