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猿楽町で会いましょうのkazu1961のレビュー・感想・評価

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-070
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋『猿楽町で会いましょう』このタイトルを見て、爽やかなラブストーリーをイメージしていました。オープニングから中盤まではキラキラしたその通りのラブストーリー。。。しかしながら中盤以降は衝撃のラブストーリーに急展開!!まさにキラキラしていたヒロイン田中ユカ(石川瑠華)が洋画で言うとまさしくファムファタール(日本ではメンヘラとも。。)に変身!!もう彼女から目が離せない、人間の欲望・本性まるだしの演技に引き摺り込まれました!!

🖋ヒロイン田中ユカを中心に登場人物それぞれの本性がどんどん剥き出しになっていくその様は、ほんと生々しくリアル。良い人はカメラマン小山田修司(金子大地)くらいしかいません。。。この生々しい人間の本性を描くのが、本作が長編デビューの児山隆監督作ならではなんでしょうね。まあ舞台が代官山猿楽町、そのオシャレさとの落差がほんと凄い作品です。

🖋またそれぞれの俳優から自然な演技を引き出しそのリアリティを高め、さらに時制を交差させて描く演出がとても効果を発揮しています。

🖋それにしてもヒロイン田中ユカを演じた石川瑠華、ラブシーンも含めた体当たりの演技と不思議な透明感と危うさを見事に演じています。映像出演経験が全くないのにも関わらず戦列なデビューを飾りました。ある意味最後まで彼女を愛でる作品です。クライマックスの“やってない”の絶叫シーンにはもう凄いのひと言です。

😵Story:(参考:yahoo movies)
駆け出しのカメラマン小山田修司(金子大地)は売り込みに行った雑誌編集部で、インスタグラム用の写真を撮ってくれる人を探していた読者モデルの田中ユカ(石川瑠華)を紹介される。ユカに惹かれた修司が猿楽町で撮った写真は周囲に認められ、やがて二人は付き合うことになる。しかしユカは、修司を自分の部屋に入れようとしなかった。

🔸Database🔸
・邦題 :『猿楽町で会いましょう』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2019
・日本公開 : 2021/06/04
・上映時間 : 121分
・受賞 : ※※※
・監督 : 児山隆
・脚本 : 児山隆、渋谷悠
・原作 : ※※※
・撮影 : 松石洪介
・音楽 : 橋本竜樹
・出演 : 金子大地、石川瑠華、栁俊太郎、小西桜子、長友郁真、大窪人衛、呉城久美、岩瀬亮、前野健太

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
第2回未完成映画予告編大賞MI-CANでグランプリを受賞した児山隆が、同受賞作を長編監督デビュー作として映画化。鳴かず飛ばずの写真家・小山田と読者モデルのユカ。2人は次第に距離を縮めていくが、ユカは小山田に体を許そうとはしなかった。そんな中、小山田が撮影した彼女の写真が2人の運命を大きく変えることになる。「劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD」の金子大地が小山田役、「イソップの思うつぼ」「左様なら」の石川瑠華がユカ役を演じるほか、栁俊太郎、小西桜子、前野健太らが脇を固める。
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