シネマスナイパーF

フラグタイムのシネマスナイパーFのレビュー・感想・評価

フラグタイム(2019年製作の映画)
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百合だから観た


アニメ化するにあたって一番魅力となる部分って、作品の持つメッセージではないとこだったりする
この作品の場合は「時を止める」という超能力が登場するため、どうしてもそここそがアニメとして動かした時の魅力になる
「この空間の中で特定の人物だけが動いている」という表現は動画でこそ映えるからな
ただこの作品はそこはそこまで売り出してなかった感じでした

人に迷惑をかけない、という方向性は同じだけどやり方が違う二人が何故お互いそうしていたのか、そして共にセーブしてきた自分の気持ちをお互いで引っ張り出すって話、なんだけど
話自体は好きですよ心掴まれますよ

何しろ急展開すぎるから村上さんの拗ね方が唐突で強烈すぎ
60分に収めなきゃだったからこんな急ぎ足になっちゃったのかな
あとモノローグが多すぎて…映画的じゃない…これはもうしょうがないか
なんとなくのよくわからんイメージ挟まれるぐらいならもっと人物の機微をこそ色々表現して欲しかったんだけど原作はあの空のイメージとかが案外大事だったりすんのかな
読まないとわからんな
そもそも拗らせ思春期の内面を描くのなら無理に詰め込むような作り方は止めるべきな気がする

音楽はとても良かったです
うるさくなくて、でもちゃんと説明として機能しているし、ピュアで不安定な思春期感がバッチリだった

すげー粗探しみたいになるんだけど、標識見るに宮城なのに登場人物全員バリバリの標準語であの学校は全員東京からの転入生なのですか?と思ってしまった


いや、話は好きなんだ
原作に手を出します