けい

キューブ:ホワイトのけいのネタバレレビュー・内容・結末

キューブ:ホワイト(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公が密室に監禁されて危機的な状況に立たされる姿を手に汗握る展開で描く “ ソリッド・シチュエーション・スリラー ” の匂いをぷんぷんさせながら、冒頭から一転してミステリー要素のある展開に。女性の主人公が何故この状況になったのか?を5日前に遡って徐々に明らかになっていく構成はグッと心を掴まれる。

流血シーンやちょいグロシーンもあり、特に顔がボロボロになった謎の女性が自分の手を噛み切って食べるシーンは痛々しかった…。

表題にある “ 白い部屋 ” は新薬のための実験室のようで、“ 密室の中で追い込まれるもの ” と “ 密室の中の人を追い込むもの ” の心理戦、さらにその立場が逆転して、予想外の方向へ突き進む。水銀の伏線を上手く回収したラストカットは秀逸。そして戦争と薬の関係性に恐怖!

【余談】
“ ソリッド・シチュエーション・スリラー ” を匂わせながらも内容は全く違うものなので、期待した人の落差が激しいのが評価が異様に低い要因かも…マーケティングのミスかな(笑)
けい

けい