叡福寺清子

だれもが愛しいチャンピオンの叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

視聴前:どーせあれでしょ.やさぐれコーチが障害者チームを育成していく過程でコーチ自身が,人間的に成長するしチームも強くなるんやけど,尺の2/3あたりで大きな挫折があって,でも決勝戦には無事挑めて優勝.コーチもそのまま引き受ける.はいはい感動感動.
視聴後:・・・・・・ほらな,やっぱりだいたいそうじゃねぇか.とひねた目をしてレビューを書く三遊亭呼延灼です.こんばんわ.
正確には若干のズレがあるんですが.挫折なかったですし,準優勝に留まったですし(でも旅費工面のシーンは好き).

とはいえ,結構私は本作を気に入っておりまして,それは「僕らだって僕らみたいな子供は欲しくないよ.健常者の方がいいに決まってんだろ.でも父親はコーチみたいな人がいい」という台詞があったからでございます.
そのままでも美しい,愛おしいなんてのは,他人事だったり博愛主義者だからこそ言えるんであって,実際に育てる立場の人間はそんな事言わないでしょ・・・よー知りませんけど.少なくとも,断酒会かなんかで「アル中になって良かったっすわー」とか言う脳髄の代わりに麦芽が入ってるような人間は,私が階段から蹴飛ばして上げますよ.
もっとも健常者だからって,真っ当かどうはまでは知りませんけどね.