tbsk9un

だれもが愛しいチャンピオンのtbsk9unのレビュー・感想・評価

4.1
「僕らが彼の世話をしてる」

何もかも失ったバスケットチームのサブコーチの成長が、ゆっくりと丁寧に描かれるヒューマンドラマ。

マルコの根っこの部分の人の良さを、ちょうど良いバランスとタイミングで小出しにしてくれるので、序盤はマイナスから始まるが、最後に向けてとても魅力的な人物としてみられた。

「ハンデを持っているからかわいそう」と決して描かないのが、古くなくて良い。彼らも自分も「これでいいんだ」とマルコが少しずつ気がつき、自分が勝手にまとっていたプライドの鎧から解き放たれていく。

悪役は1人もいない、とても穏やかで暖かい作品だった。サブリーダーの伏線回収もスマートでにくかった。
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