エミさん

ゾンビの中心で、愛をさけぶのエミさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

カリコレ2019にて。
日本の夏、ゾンビの夏!!
涼しい北欧から今年もゾンビ映画がカリコレに発掘されてきました。
それにつけても邦題のセンスですよ…(苦笑)。
いや、判る。判りますけどぉ…。原題が『ZOO』ですよ。こんな邦題付けたら、作品自体がふざけた印象に思えてしまうではないですか!?もったいない。

それで内容ですが…。
ここからは大分ネタバレしてますので、気をつけて下さい。



〜 (¬º-°)¬ [¬º-°]¬



製薬会社の落ち度で謎の疫病が蔓延。ゾンビなるものが町にウヨウヨ増えてしまっているというよくある感染きっかけ系。
冒頭から既にパンデミックは増大の一途にあります。
主役は倦怠期に陥っている夫婦w。逃げ遅れて自室で救助を待つことにしたので、これはソリッドシチュエーションものと位置づけられよう。
限りある物資の中、救助を信じて、どれだけそしてどうやって生き延びられるか?というサバイバルテーマに夫婦の愛がどう絡んでくるのかというのが、この作品のポイントです。

やっぱり『ホラー』というなら、主役とゾンビの「ウガーッ 」って対峙するシーンを期待するぢゃないですか!?
でも、この作品。町中にゾンビが溢れている割には、あんまりそういうシーンは出てきません。忘れたころに、たま〜にお姿を拝見する程度です(苦笑)。。でも私はゾンビ映画好きなので、絶対、コストカットだろう!?とここは厳しく揶揄しますよ!
ヽ(`Д´)ノ

夫婦でようやっと逃げようと決意して、準備する姿は楽しかったでしたが、夫婦がドアを出た!ってなっても、固定カメラは室内のドアを撮り続けている。もう、これだけで次の展開がバレバレ(怒)。
案の定、ゾンビの姿をチラとも見ずに、夫婦がボロボロになって帰ってきてやんの〜(泣)。何じゃぁぁ〜と突っ込んでしまいました。

さらに、ネタバレごめんなさい。
ここで、嫁が咬まれて帰ってくるのです。
٩( ᐛ )و ッシャー!
ここからが、ゾンビ映画の真骨頂!!
さてどんな結末が待っているんだろう?と、ようやっとワクワクしてくるのです。

ラストは中々、面白かったです。
救助隊も最後にはちゃんと登場し、見せ場がありますよ。
いかにゾンビを登場させずにゾンビとアクションをしているように見せるか?
この作品は完全に製作の勝利。
ヒューマンものを絡めて上手く展開されていました。こんなにも静かなゾンビ映画を久々観て、マニア心をウズウズさせてくれました。
そう来たか…と、私は楽しかったでした。

本当にこの映画も、中心で愛を叫んでいるのかどうか??
実は叫びはしませんが、でも、面白いです。新感覚。
興味を持った方は、ストーリミング等探して是非見てみて下さい