ヒューマントラストシネマ渋谷でやっている『未体験ゾーンの映画たち』で鑑賞。ほとんど予備知識無しに観たが、忘れ難い作品になった。
主人公の若い女は友人を亡くす。その友人の家を訪ねてみると、そこにはカセットテープのメッセージが残されている。そしてその家で一晩過ごすが、朝になると世界が少し変わっていた…
最低限の説明とセリフ、SFとラブストーリーそしてファンタジーを縦断したストーリー。カセットテープ、ジャパニメーションとの融合(作中一部アニメーションになるが、その部分は手塚プロが担当している)そしてフィルム撮影…と、かなりマニアックではあるかもしれないが、ラストの方の上質なセンチメンタリズムは心に沁みる。
音楽へのこだわりがかなり強く、クレジットを見ると監督自身が作曲や演奏などもしている。この作品はあらゆるSF好きに観てもらいたい。
2/4からU-NEXTでも配信開始予定。