画面を覆う軍艦と戦闘機。燃えさかる戦場、砲弾が頭をかすめるドッグファイト。
大規模な戦闘シーンの迫力は凄まじいです。シアトル・タイムスが『プライベート・ライアン』と『インデペンデンス・デイ』と表現したのは言い得て妙かもしれません。
ビジュアルの圧倒的な派手さの一方で、情報戦としてのミッドウェイ海戦を描いた点も興味深く、ドラマパートのハラハラドキドキも侮れません。日米両国の視点を描いた丁寧さも手堅い。
目の前に広がる地獄のような大パノラマが、戦争のむなしさをありありと伝えてきます。エンターテインメントでありながらも反戦映画である、というバランス感覚が見事だったと思います。
