きき

ミッドウェイのききのレビュー・感想・評価

ミッドウェイ(2019年製作の映画)
3.0
ディザスタームービーの帝王、ローランド・エメリッヒ監督が描く、実在した戦争映画。

日本軍の奇襲、真珠湾攻撃。
大打撃を受けたアメリカ軍は、絶対に負けられないと反撃するタイミングを見計らっていた。
そこで情報部で分析を繰り返し、裏をかいたミッドウェイ海戦へと繋がっていく。

というお話。

わたしは歴史にとことん弱くて、恥ずかしながら全然知らないことばかり。
なので、エンタメとして楽しめた部分もあるかな。

この日は映画三本立てで、朝から戦争映画はしんどいけど、時間的にこれしかない!と鑑賞。
戦争映画は苦手なので、元々全く観る気はなかったからか、意外にも良かった。
日本人が敵役、っていうのは、やっぱり日本人な自分からすると、躊躇してしまうものがある。

そもそも日本に限らず、敵側の印象って露骨に悪くて、リスペクトなく描かれるイメージなのだけども、本作はそんなこともなく◎
日本人キャストが日本でも有名な方たちで、そんな描き方されてれば出ないよなぁ、とある程度信頼して挑めたんだけど、それにしても敬意があって良かった!
あくまで敵役だし、イイヤツっていう描き方では勿論ないのだけど、ただの野蛮人みたいな風でもなく、狂ったやつらという描き方でもなく、どちらかと言うと、言葉も文化も違う国だけれど、日本人は忠誠心や統率がしっかりしている、といった一歩下がった描き方だった気がするなぁ。

個人的には前情報30%くらいで観たから、本当に色んな人が出てて得した気分だったー♡!
完全にマンディ目当てだったんだけど、主演はエド・スクラインだったんだね!
なんか悪役のイメージしかなかったんだけど、かっこよかった(*´꒳`*)!
マンディはクラシックな雰囲気が素敵だったし!

ウディ・ハレルソンはどこにいても強烈な印象を残すから、本当に好きだわ。
あの目力が凄いと思う。
デニス・クエイドは年とったなぁ、と。

そしてパトリック・ウィルソンは……ごめんだけど、神妙な顔されると、もういつどこからか、何かが襲ってくるんじゃないかってドキドキしちゃうんだけど…!

って思ったのはわたしだけじゃないはず。笑

ルーク・エヴァンスが出てるの知らなくてラッキー!って思ったけど、どうも他のキャストの印象が強くて少し霞んじゃったなぁ。
アメリカ英語のルーク・エヴァンス珍しい!って思ったけど、『エイリアニスト』は思いっきりアメリカ人だったか。

アーロン・エッカートもちょい役だけど、彼のポロッと言ったセリフに良心的なものを感じた。
こういう映画に良心的な役柄がいると、心底安心する。
何ていうか、現代のわたしたちに通ずる良心。

そして主人公の友達!誰かと思ったら、アバーナシーじゃないの!と調べて知った◡̈*♡
BONESに出てたの、懐かし〜♡
主人公と喧嘩してた上官だか同僚はアローバースのクロスオーバーに出てた人だし、ニック・ジョナスが出てるのも知らなかったし、本当に見たことある人ばっかりで驚きだったなー!

このキャスト陣だけでも見応えあるし、エメリッヒならではのど迫力エンタメ感はちょっとやり過ぎな気もするけど、それなりに人間ドラマもしっかりしていて良作。

ただ、やっぱりエメリッヒには、ザ・エンタメなディザスタームービーを撮ってもらいたい。

記録 : 2020年217本目。
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