ミッドウェー海戦を空から見た物語。エド・スクライン主演。
真珠湾攻撃から始まり、初の機動部隊同士で対決した珊瑚海海戦、そして太平洋戦争の転換点になったミッドウェー海戦までを操縦士、情報将校それぞれの視点で描いていく。
開幕に貴重なパトリック・ウィルソンの日本語ボイスが聞けて嬉しかったけど、その後日本側主要キャスト以外の兵士がみんなウィルソンレベルのカタコト日本語でがっくり。主要キャストといっても日本は南雲忠一ですらチョイ役なのは仕方なしか。
ミッドウェイと言いながら本戦にいくまでが割と長め、さらに勝敗を決定づけた暗号解読やトラップも情報戦を扱うこの映画としては結構大事なシーンなはずなのにどれもあっさり進んでしまったのも残念ポイント。戦闘の展開ももっとシリアスなモノかなと思ってた分肩透かしを食らってしまった。
空ということで戦争映画に付きもののグロテスクな戦闘シーンがほとんどなく、一般の人でも安心して観られる作り方なのは好評価。純粋にパイロット達の痛快な飛行を楽しむなら良い線いってるかも。
結果的にアメリカすごい!になって日本人が観るとなんだこりゃってなる怪しい場面が多かったけど、それをはねのけるぐらい映像はどれも迫力があって見応えがあった。これはさすがのエメリッヒ監督という感じ。2001年の映画パールハーバーの延長線として観ると丁度良いかも、戦争映画ファンならなんだかんだで楽しめると思う。オススメッ!